歯周病・予防歯科|沼田歯科医院|姫路駅の歯科・歯医者

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歯周病・予防歯科

歯周病・予防歯科|沼田歯科医院|姫路駅の歯科・歯医者

歯周病

歯周病治療・予防歯科

歯周病は、世界で最も蔓延している病気としてギネスブックにも記載されています。
歯周病とは簡単に言えば磨き残しや喫煙により歯周組織(歯茎や骨)に炎症が起き、歯肉が腫れ歯を支えている骨が溶けてしまう病気です。歯周病になると、歯茎が腫れ、歯を支えている骨が少なくなり歯が揺れ始め痛みでよく噛むことができず、放置しておくと抜歯になってしまいます。
歯周病菌を減らすことで歯周病を改善し、歯をなるべく残す治療を提案します。
虫歯で歯を失う確率(約30%)よりも歯周病で失う確率(約40%)の方が高い病気ですが、初期には自覚症状がないため、どうしても発見が遅れがちになります。
歯周病の治療は、スケーリングや薬剤などを使用して菌数をコントロールすることが基本です。ただし、症状によっては外科的処置を行うこともあります。歯の根っこ奥深くに付いた汚れを取り除くには、相当の時間と根気が必要となります。いつまでも丈夫な歯と歯茎を保つためには、歯科医院での定期健診と毎日のしっかりとした予防ケアが欠かせません。

歯周病の症状

こんな症状はありませんか?
以下の症状にあてはまる方は歯周病の可能性が高いです。

  • 朝起きたときに口の中がネバネバする
  • 歯を磨いた時に血が出る
  • 口臭が気になる
  • 歯と歯の間に食べ物がつまりやすい
  • 硬いものを噛むと歯が痛む
  • 以前に比べて歯が長くなったような気がする
  • 歯がグラグラする
  • 歯が浮いているような気がする
  • 歯茎が赤く腫れたり膿が出る

歯周病の進行

軽度

軽度

歯ぐきに炎症が起き、腫れが原因で「歯肉(仮性)ポケット」が形成されます。この時点では骨の吸収はほとんど見られず、痛みはさほどありませんが、ブラッシング時に出血することがあります。

中等度

中等度

慢性的に炎症が続き、歯周病菌により歯を支えている骨の吸収が始まり歯周(真性)ポケットが深くなり、歯が揺れ始めます。

重度

重度

歯を支えている骨が半分以上吸収しています。
歯周ポケットがかなり深くなり、歯はグラグラになります。歯肉からは膿が出て口臭も増します。ここまでくると、歯を保存できる可能性はだいぶ低くなります。

歯周病の全身への影響

様々な研究の結果、歯周病は多くの全身疾患に影響を及ぼしていることがわかってきました。その代表的な病気は、

  • 心筋梗塞
  • 脳梗塞
  • 糖尿病
  • 肥満
  • 高血圧
  • 誤嚥性肺炎
  • 早産 低体重児出産

です。

歯周病はお口の中の病気ですが、全身の血流に乗って歯周病原菌は各臓器や血管に大きなダメージを与えます。歯周病と全身疾患は相互作用で良くも悪くもなるため、医科と歯科の連携が必要不可欠となります。また、早産・低体重児出産のリスクも高くなるため、出産前の歯科検診はとても重要です。生まれた赤ちゃんに歯周病原菌を移さないよう注意する必要があります。

歯周病の原因

歯の表面に絶えることなく形成される細菌性の膜をプラーク(歯垢)と呼びます。このプラーク(歯垢)が歯周病の原因です。
プラーク(歯垢)は歯の表面ででき、プラークからの毒素が歯茎にしみ込んでいきます。こうして歯の磨き残しなどで歯茎のまわりに残った大量のプラークが炎症を引き起こすのです。
プラークは本来歯と同じ色なので見つけるのが困難です。ネバネバですが軟らかく歯磨きで取り除くことができます。取り除かないと、石灰化して硬くなっていき、歯石がつくられます。歯石にはプラークが付きやすく、新しく軟らかいプラークがざらざらした歯石の上に急速に形成され、これが炎症を引き起こし進行していきます。

歯周病の治療

歯周病治療は歯科医師による治療、歯科衛生士による専門的ケアと、患者様によるホームケアのどちらもが成り立たなければ治療の成功は難しいと言われています。患者様の歯周病への理解がとても大切ですので、わかり易い説明を心がけています。

1.検査とブラッシング
最初に歯周病の進行状態を歯周ポケットの深さ、口腔内写真やレントゲン写真も撮影し診断します。また現状のブラッシングでどこが磨けていないのかをよく理解していただいた上で、効果的なブラッシング方法を学んでいきます。
2.スケーリング(歯石除去)
歯石は歯面に付着したプラークに唾液中のリン、カルシウムが混じって石灰化したものです。歯に付着しておりそれ自体の病原性はありませんが、表面がでこぼこしていて、歯垢が付きやすいため、一般的に超音波スケーラーやキュレットスケーラーを使用して取り除きます。
3.歯周外科
歯槽骨の破壊が大きく、歯周ポケットが深い場合には、ポケットの外から器具で歯垢や歯石を取り除くことは難しいです。このような場合には、歯肉を開いて歯根を露出させ、歯垢や歯石を取り除き歯根の表面を滑らかに整えます。
4.メンテナンス
治療が終わった後に継続して、良い状態を維持し、再発を防ぐことを言います。
そのためには、歯科医師のチェックと歯科衛生士による専門的なお口の清掃(クリーニング)を定期的に行います。
進行した歯周病の治療が終わった方は、1~3ヶ月、6ヶ月のサイクルで来院し安定した歯茎の状態を管理していくことが大切です。

予防歯科

予防歯科をご存知でしょうか。残念なことに日本は先進諸国の中でも歯に対する意識が低く、予防歯科の概念があまり浸透していません。歯が痛くなってから歯科医院に行くのではなく、痛くなるまでに受診する。定期的にメンテナンスを受ける。毎日のセルフケアを怠らないなど、積極的に歯を守っていく姿勢が予防歯科の特徴です。虫歯になったり歯を失ったりすると生活の質が低下してしまい、また治療に時間と経費がかかるため、それを防ごうという考えから生まれました。生涯にわたり自分の歯を20本(歯)キープすることは、食べ物を噛む役割だけではなく心身共に健康に過ごせるポイントになっていることがわかってきました。8020(ハチマル・ニイマル)運動を聞いたことはありませんか?80歳まで、20本(歯)を保とうという運動が推進されているのです。

予防歯科で行うこと

予防歯科の中心は定期健診とセルフケアです。フッ素塗布や口腔内診査、歯垢や歯石の除去(PMTC)、歯磨き指導などを行います。セルフケアだけでは、歯垢や歯石を完全に取り除くことができません。ちゃんと磨いたつもりでも、思わぬ磨き残しがあるのです。そのため歯科衛生士や歯科医から正しいセルフケアを教えてもらいましょう。
自宅でのセルフケアとしては、力を入れすぎて磨かないこと、すすぎの際にすすぎすぎてフッ素を落としてしまわないこと、歯茎や口に合った歯ブラシを選ぶとともにデンタルフロスを活用して歯垢をしっかり落とすこと、デンタルリンスなどを使って虫歯の原因になる細菌を増やさないことです。歯科医院にて正しく指導してもらいましょう。

小児の予防歯科

お口のスキンシップを通してお子様が虫歯に感染してしまうのです。虫歯菌に感染しやすい時期は、生後1歳7ヶ月~2歳7ヶ月の間です。予防策としましては、この感染しやすい時期に、お子様と同じ箸やスプーンを共有しない、離乳食の際に咬み与えをしないなど、お口のスキンシップを控えることです。そうすることで成長した時の虫歯の本数を少なくすることができるのです。
また虫歯菌がうつってしまったかどうかなんて分からないですよね。うつさないことと同時に、日頃の歯ブラシ習慣も大切になってきます。小さい時は一緒に歯磨きを行うとともに、ちゃんと磨けているか確認と仕上げ磨きをしてあげましょう。また、小児歯科で定期検診やブラッシング指導を受けるのも重要です。
小さい頃から虫歯にならない習慣を身につけていきましょう。

妊産婦の予防歯科

妊産婦の予防歯科をご存知ですか?妊婦さんを対象にした予防歯科のことで、お母さんに出産前後の歯の健康についての知識を身に着けてもらうことで、出産時のリスクを高めないこと、赤ちゃんの虫歯を予防し口の健康を守ること主眼に置いています。
妊娠中に気をつけたいことの一つとしてお口のケアがあります。近年、妊娠中の歯周病(妊娠性歯肉炎)は、早産および低体重児出産へのリスクが高まることがわかってきました。これらは妊娠中に増加する、女性ホルモンのエストロゲンが大きく関わっているといわれています。エストロゲンが歯肉を形作る細胞を標的にし、また歯周病原細菌の増殖を促ことが知られています。つまりお口の中が、歯茎の炎症を起こしやすくい環境になり、歯周病が非常に進行しやすい状況が整ってしまうのです。妊娠中は唾液の量が減ることも後押ししています。妊娠中期から後期にかけて女性ホルモンが増加するため、さらにリスクが高まります。出産とともに元には戻りますが、清潔な状態を保つことで炎症を抑えることができますので、プラークコントロールを心がけてください。歯周病は予防可能な疾患ですので、赤ちゃんのために確実な歯周病予防を行いましょう。
また、赤ちゃんの口内には虫歯菌や歯周病菌はありません。それなのに虫歯や歯周病になるのは、口移しやスキンシップによってお母さんや家族の細菌が感染するためです。また、妊娠すると、つわりによって歯磨きがしにくくなり虫歯になるリスクが高まります。妊産婦の予防歯科では、そうした知識を知ってもらい、必要であれば出産前に虫歯や歯周病の治療をしてもらうとともに、子供に歯磨きをきちんとするなどの正しい生活習慣を身に着けてもらうよう指導します。

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